タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編2被災した建物のリフォーム(地震保険の適用)地震の被害状況の評価や記録は、原則として保険会社から派遣される鑑定人が行うため、特に必要ありませんが、調査員が来る前に片づけてしまうようであれば、被災の状況写真を撮影しておく必要があります。その場合、保険会社の調査員が現地に訪れた際に写真を見せて被害調査してもらう形となります。地震による被害の場合、原則として修理工事見積もりは不要とされています。これは、地震保険が損害額に応じて給付Reform_03_4_2_Rされるものではなく、被害の程度に応じて保険金額が決まっているからです。建物の補修に保険が利用可能である場合は、最終的に必要なかったとしても建物の被害状況を写真等でくまなく記録しておくことが重要です。失念して工事を完了し、被害状況がわからなくなってから保険会社に保険金の請求をしても、被害として認定されないか、被害ランクが小さくなり、支給される保険金が目減りする可能性があります。施主がそれらの条件を認識していない場合は、被害状況の写真を確保しておくとよい旨アドバイスできるとよいでしょう。保険金は損壊の程度で決まります一部損小半損大半損全損保険金5% 30% 60% 100%1地震保険は、被害状況に応じた保険金が決まっているため、原則として被害状況の写真は不要。2保険鑑定人が記録する前に、補修工事を行う場合は、保険鑑定人の調査時に被害状況を説明する必要があるため、破損や傾き等の被害状況を計測等も行いながら撮影し、それに対するコメントを残すなど、できるだけ客観的かつ具体的に記録をしておく。3施主が認識していない場合、保険の内容を確認させていただき、正しい行動のアドバイスができると良い。4被災建物の場合は、保険制度上被害状況の記録が不要とされていても、計測や写真による記録を残すことが重要である。47