タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

ページ
45/88

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の45ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ準備編実際にあったトラブルある施主は、リフォーム工事を工務店に依頼するにあたり、「既存住宅の改修は開けてみなければわからない」「解体して劣化していたら追加工事になる」と言われていたものの、「補修費用はそんなに掛からないと思いますよ」と言われて契約を行いました。ところが、解体が進むにつれて次から次へと劣化が見つかり、1カ所見つかるごとに追加工事、追加工事と言われ、その補修費用も見積もりという形でなく1カ所見つかるたびに5万円、10万円というような大ざっぱなもので、最終的に当初予算を大幅にオーバーしてしまいました。納得がいかない施主は、支払いの段になって補修部分の明細を求めたものの、どんぶり勘定であったことからそうした提示は行われず、「最初に劣化していたら追加工事になることは話してあったはずだ」という主張を工務店からされ、「払え」「払わない」というトラブルに発展してしまったことがあります。建物の劣化状況が思った以上に進んでいたということではありますが、そこまでの症状が隠れているのであれば、表面あるいは床下や小屋裏にそれらにつながる症状が出ていたはずです。それらを事前に全く確認せず、場当たり的な対応で、「いやあ、ここまで問題が出てくるとは思いませんでした。直すのが大変でしたよ」などと発言されると、施主としては、プロなのに予測すらできなかったのか?という疑問がわいてきます。表面から内面を推測することは難しいことではありますが、それができてこその専門家とも言えます。判断材料を提示できる程度のインスペクションは行うようにしたいものです。45