タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第3章現地調査(戸建て住宅)1図面や工事写真を手に入れよう通常、既存建物の図面は、リフォーム計画に使用する営業担当者や設計担当者が入手しますが、計画前に現場の下見をする場合、竣工図や実施図、確認申請図などの図面を入手しましょう。竣工図は、建物が完成した状態と一致している図面ですので、仕上げや機器の品番、配管や配線などリフォーム工事に参考になる情報が得られます。近年の確認申請図は、外部排水管等のルートが配置図に記載されており、外部設備の更新などを行う場合には参考になりますが、実際の施工が図面通りでないこともあるため、過信は禁物です。現場調査の場合、外部配管に関しては、排水管は桝の位置で配管ルートがわかりますが、給水管は目視での確認は難しいので、試掘で確認ができると良いでしょう。この場合、施主に了解を得てから行いましょう。図面以外でも、施工写真があれば、新築時の躯体の施工状態や配管類の設置位置などが確認できることもあるので、工事の想定がしやすくなります。図面が保管されていないこともよくあります。その場合、リフォーム工事に必要となる部分の計測を現地で行い、図面を書き起こさなければなりません。また、増改築等が行われていると図面と現地が異なることがあります。下見に赴く際はスケールやレーザー測距器、方眼紙等を用意し、図面を書き起こすための準備をしていきましょう。現地の写真は、計画の際、施工図作成の際の記憶を補うために使えるので、各室とも天井、床、壁の全方向を撮影しておくと良いでしょう。また、360度カメラを活用すると、1ショットで室の全面が撮影できますので、「撮り忘れた!」という箇所がなくなります。1手に入れられる図面はすべて入手し、選別して利用しよう。2図面がなければ、現地計測で図面を起こさなくてはならない。必要な部分の実測には、スケールやレーザー測距器を駆使して効率よく採寸するように頭を使おう。3施工写真も配管位置や劣化状態を予測するための有効な情報源になることも。4現地の写真は全箇所撮ろう。後々再確認が可能になる。効率化のために360度カメラの導入も視野に入れよう。40