タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

ページ
34/88

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の34ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第2章施主との顔合わせ5職人の叱り方にも注意が必要(施主が同席していない場合)同席していない施主がたまたま聞いてしまった職人同士のやり取りで非常に不安になるものが、施工ミスなどに対して大声で非難する声です。それを聞いてしまった施主は、何か重大なミス(声の大きさに比例して問題が大きいと認識すると考えて良いでしょう)が起きていると認識したものの、たまたま聞いてしまったものなので、怖くて聞けないけれど気になって仕方がないとか、改めて聞きに行ったらごまかされてしまわないかといった不安にさいなまれることがあります。そして、ほかの部分で不具合が発見されるなど、施工に関する信頼性が揺らいだ際に、当時は聞くに聞けなかった懸念を残した部分についても、その不安が復活して、解体してでも確認したいという要求を突き付けられることがあります。実例としては「あー、こんなにはみ出してちゃだめじゃないか!これじゃ蓋が閉まらないよ!どうするんだこれ!」といった感じで、職長が職人を叱っている声が聞こえてしまい、浴室のほうで何かがはみ出して叱られていることだけは聞こえたものの、何がはみ出して、取り返しがつくものなのかつかないものなのかどうかを聞くに聞けない。という不安を抱えてしまった方がいます。直接その職長さんに問いかけられる性格の施主であればその場で説明を受けて納得できれば良いかと思いますが、施主の多Reform_02_5_Lくは聞くのが怖くて、あるいは遠慮して聞けないといいます。そういう方にとっては不安だけが残ってしまいます。現場での叱り方は気を付けなければいけないことを、現場に出入りする職人全員に認識してもらうことが重要です。もう一方で、施主が不安を持った時に、気軽に問い合わせることができるような、話しかけやすい雰囲気を現場監督や現場の職人全体で作ることも必要です。あーダメじゃないか!何がダメなの?何間違えたの?何間違えてる!これでは蓋が閉まらないぞ!え?蓋がどうしたの?34