タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第1章リフォームの前に4住みながら(傷、汚れ)住みながらの工事の場合、汚れについてもある程度は覚悟していると思いますが、あまりひどい汚れが居住区画に入ってくるようだと、「気にしないでください」といいつつも、「もう少しここを目張りしてくれればほこりが入ってこないのに」と思われたり、施主自身で目張りしたりといった形で不満が現れることがあります。工事区画と居住区画を完全に分けることは難しく、搬入・搬出の通路になる部分や工事範囲からのほこりの舞い上がりを完全に遮断することは難しいのですが、できるだけ養生を隙間なく行うことや工事区画から出るときにちりやほこりを十分に払うなどして、居住区画をできるだけ汚すことがないよう気を付けなければいけません。目張りを行う際も、仕上げ材が劣化している可能性もあることから、剥がした際に既存材を破損しないよう養生材の選択にも注意が必要です。また、工事範囲ではない部分への傷の発生防止にも十分な注意を払いましょう。たとえば、床の張替えは行わない場合、養生材を床に貼って工事を行うことと思いますが、シートタイプの養生材では、軽い工具を落としただけでも施主のイメージする傷やへこみが一日残のタイムスケジュールってしまい、養生を剥がした際に、この傷はなかったと主張されることもあり得ます。そこで、「元々傷だらけだったので気にされなくても」などと施工者側から言ってしまうと感情的にこじれてしまうことがありますので、そうした発言をしないように注意することも必要です。無用なトラブルを防ぐためにも、工事範囲の区画を極力密閉すること、養生材の粘着力を確認して下地に見合ったものとすることやReform_01_5_4_L物の落下の影響が床材に及ばないようなボードタイプの養生材を使用すること、集塵器付の工具を使うことなど、既存部分に傷や汚れを生じさせないような十分な養生を心掛けましょう。22