タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第1章リフォームの前に2お任せ「私たちは素人だからお任せするわ!」と言われた時ほど、より一層の注意をしましょう。この言葉を受け取った施工者側は、こう言ってもらったということは、全面的に信頼されて、“こちらの思い通り”に進めることができると思ってしまいがちですが、お任せの考え方が施主と施工者とかなり違うことがよくあります。施主側は、イメージと大枠の要望を伝えてあるので、「細かい希望など多くを語らなくても、プロにお任せしたからには“自分の思い通り”の出来上がりになるはずだ。なんといってもプロなのだから」という意識になりがちです。その認識のずれを抱えたまま工事をしていくと、施工者は、「打ち合わせしたものと少々違うものになったが、プロとしては許容範囲だし、任せてもらっているので理解いただけるだろう」と考え、特に報告もせずにいたところ、引き渡しの際に「イメージと違うから張り替えてくれ!」とか、「塗りなおしてくれ!」といったクレームになることがあります。以前に「お任せ」でうまくいった経験を持つ施主にとっては、非常に楽で満足のいく工事になるはずなのですが、その満足を与えた施工者(人)・構造・敷地など、条件が異なることによって、同じサービスをが得られるとは限りません。また、OB施主など、再依頼の現場であったとしても、その当時と全く同じチームが組めるかといえば、年月やローテーションなどによりそのチームが対応できないことが原因で、施主の思っている通りの施工にならないことがあります。reform_01_5_2_Lよって、「お任せ」と言われ、「自由にやってください」と言われたとしても、計画の段階から仕上げに施関主のイメージする性質や色、サンプル一日のタイムスケジュール確認、丁寧な施工や施主への対応といった手間を惜しまずに行うことが必要です。完成してからイメージが違うといったクレームを受けると、さらに大きな手間がかかることになるということを認識して、施工中に十分な対応を行うようにしましょう。お任せイメージ任されたイメージ勾配屋根で大きなバルコニー丸い窓18