タイトル:リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編

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概要

リフォーム現場のトラブル回避ノウハウ 準備編 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

第1章リフォームの前に5施主と現場の認識の違いがあることを考えてみよう施主の抱いているイメージと施工を行う側のイメージが合わないことがよくあります。施主の年齢や性格によっても異なりますが、以下のような考え方をされる施主もいることを認識して、信頼感を失わせない行動をとるよう心掛けましょう。1職人観職人とは、朝早くからきて夕方まで仕事をきちっとするものだという印象を持っている施主はまだまだいます。それに対して、「期間内に仕事が終われば問題ないから、今日は他の現場に回ってから行こう」と、連絡もせず午後から現場に行ったり、「今日は飲み会だからちょっと早く切り上げても問題ないだろう」と考え、断りもなく帰ってしまうといったことをすると、施主は不信感を持ちます。施主は「職人が朝から来ないとは怠慢だ」「まだ明るいうちに帰ってしまうとは何事だ」との印象を持ちます。予定通りに工事が進んでいないように見える状態でこれらのことが行われ、さらにそうした実情を把握していない現場監督から、「予定よりも手間がかかっているので、工期の延長をお願いしたい」などと言われてしまうと、「何を言っているんですか!朝からちゃんと職人が来て夕方までやっていれば工期に間に合ったのではないですか?」というように不満が怒りに変わってしまいます。施主は、我が家の工事は軽んじられていると捉え、職人が職人らしからぬ態度でけしからんという気持ちになります。reform_01_5_Lその現場で使用するための材料の加工を作業場で行っており、そのために遅れることもありますので、現場を一日空ける、あるいは午後から現場に行く場合は、明確な理由を施主に一言伝えておけば、余計なトラブルは避けられます。また、飲み会などの場合については、会合や勉強会があるなどのおよその理由を伝えて、心証を悪くしない形で早退させてもらうといった配慮も必要でしょう。遅刻や早退は基本的に行うべきではありませんが、正当な理由で、繰り返し行わなければご理解いただけるものですので、施主の不信をまねかないように了解を得られると良いでしょう。施主のイメージする一日のタイムスケジュール7:00 8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00準備作業休憩作業昼食作業休憩作業片付け16