タイトル:職業人としての自覚と責任

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概要

職業人としての自覚と責任 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

2-3コミュニケーション建築現場や作業場では、全員が共通の目的のために働いているはずです。しかし、ともすれば個人の意識が強くなり、同僚や上司に対し批判したりすることにもなりがちです。仕事を円滑に行うためには、同僚や上司を含めた仲間同士の友好なコミュニケーションの維持に注意して接することも必要です。以下、基本的な注意点を上げます。1)なれ合いに気を付ける新人のころは比較的に上司や先輩に敬意を表し、一目置いて彼らから学び取る態度を持っている人が殆どです。しかし、半年もたつと、すっかり環境になじみなれ合いになり、失礼な態度をとるようになりがちになる場合があります。仕事には指示系統があります、また、先輩や上司の言葉に耳を傾け、このようなことがないように十分気を付けて下さい。2)他人の仕事を理解する仕事には、楽に出来るものはありません。大変なのは自分だけだと過剰な重荷を感じないようにしましょう。同僚であっても上司であっても仕事の大変さは同じである事を理解しましょう。普段から自分の仕事の大変さを嘆くこともなく、他の社員の大変さも理解するほど気持ちに余裕を持ちたいものです。3)差別をしない人にはそれぞれ好き嫌いがあるものです。しかし、それが表面に出てしまうと組織の中では自分の能力を発揮できなくなってしまいます。特定の人とは話をするが、特定の人とは話をしないということは、自分自身の欠陥を表現していることにほかならない事に気が付きましょう。4)人間関係に臆病にならないいかに人間関係が大切だからといっても人間関係のことばかりに気を遣い神経をすり減らすことは仕事でもプライベートでも大きなマイナスにしかなりません。ゆとりをもった人間関係を持つことが大事です。2-4友好なコミュニケーションをたもつためにコミュニケーションを別の言葉で表現する場合によく、「感情のキャッチボールのようなもの」ということがあります。お互いが思ったことや、感じたことを、言葉や文字などを使い表情や態度に表しつつ相手に投げかけたり、相手から受け取ったりすることで意志の交換を行い、お互いを分かりあうようになるものということです。この「想い(意思)と言葉(文字)」のキャッチボールをスムーズに行うために注意するべきポイントがあります。1時間を守る「自分は仕事ができるから出勤時間は遅くてもよい!」などというのはあり得ません。周りの社員への影響を考えれば当然のことです。また、普段はちゃんとしているのだからたまには、遅れても休んでも大丈夫だろうし、許されるだろうという独りよがりな考えも許されません。急に休んだり遅刻したりするような、社員一人の勝手な行動が社内の雰囲気を壊すもとになり、周りから疎外さ―6―