タイトル:職業人としての自覚と責任

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概要

職業人としての自覚と責任 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

4-3作業場の整理、整頓建築工事現場では、材料置場、工作場、仮設足場などが狭い範囲でおかれ、工事の進行状況に伴い変化していきます。このような状況の中、作業場を乱雑にしていると事故が起こりやすいため作業場の整理整頓は、建築現場での安全管理の基本となります。整理整頓という言葉はよく言われますが単純に片付ける事ではありません。整理とはいらないものを片付ける事であり、整頓とは材料や工具などを定められた場所に、使いやすいようにきちんと正しく置くことです。また毎日の作業終了前に一定時間を設けて、整理整頓と合わせて清掃を行う事も必須としましょう。1)通路、床●通路は十分な幅を持たせる通路は十分な幅を持たせ、屋内の主要な通路に関しては十分に確保し、通路に指定された場所には材料、機械を置かないようにします。●通路幅機械と機械の間、機械と他の設備との通路幅は80cm以上を確保し、通路の上の空間として180cm以内に障害になる物が置かれないようにします。●通路、床の安全の確保通路、床は、つまずきや滑るなどの危険が無いようにすることに加え、段差・破損・切りくず等の放置、油のこぼれなどが無いように注意してください。また板張り床では、板の支持不良、腐れ、釘打ち不良などがあった場合は、すぐに対処し常に安全点検等の注意を払って下さい。●配線電動工具のコード配線が通路をまたぐ場合、歩行者がつまずく恐れがあり危険なので、コードの上をアングルなどでカバーしてください。●緊急口の確保非常口、消化器、配電盤など緊急を要する場所は通路を確保します。2)材料置場●ロープでの結束長い大きな材を立てかける際は、転倒しない様に傾斜をつけ、風を受けるおそれがあるときは、ロープなどで結んでおきます。また、床上におくときは通路側の材をそろえて突き出しの危険が無いようにしてください。危険があると判断される場合は、状況に応じてロープでの結束を行う必要があります。●種類が異なる材の配置種類が異なる材料は、出来るだけ区分し使う順序を考慮し(わかっている場合)取り出しが容易になるようにします。特に、官等の丸いものは必ず「かませ」などで転がらない様に対応してください。―20―