タイトル:職業人としての自覚と責任

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概要

職業人としての自覚と責任 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

4-1マナーの基本5原則マナーとは、人とのコミュニケーションの基本になります。その根本にあるのは、「相手に不快な思いを与えない心がけ。」にあると言えるでしょう。そこにあるのは、相手が受ける印象ですが、その感じ方の大半を占めるのが第一印象だと言われています。この第一印象で受けたイメージが、後の相手に対する印象として気持ちの中で固定されてしまうケースが多いのです。相手に与えた第一印象が悪ければ、後に悪い印象を覆すのは大変な労力がかかります。逆に、第一印象が良くてもその後の対応によって簡単に印象が覆ることもあります。これは、お施主様と工事完了までの長期間にわたり接点を持つことになる建築業にとっては絶対に注意しなければいけないことになります。「自分は、現場にいることが殆どでお客様と接点が無いからあまり気にならない」ということのないようにしてください。何時、何処でお施主様や関係者との接点が出来るかわからないのですから。そう考えると、マナーとは継続的に対応して初めて相手に受け入れられるものと考えられます。このマナーには、基本5原則と言われるものがあります。基本5原則とは、その受け取り方によって目で見て感じる「視覚」、耳で聞いて感じる「聴覚」、内容によって判断する「言語」の三つに大別されます。1)挨拶:姿勢による視覚・声の印象からくる聴覚に影響。2)表情:顔を見て感じる視覚に影響。3)身だしなみ:身だしなみから受けるイメージを左右する視覚に影響。4)態度:立ち振る舞いから感じる視覚に影響。5)言葉遣い:話の内容から感じる言葉に影響。目で見て(所作・表情・身だしなみ・態度)感じて、耳で聞いて(抑揚・声の大きさ・聞きやすさ)感じて、その内容を考え判断することになります。ここでいわれる5原則とは、互いに相関して成り立っていくものです。以下、この5原則に関して簡単に説明を行います。1)挨拶挨拶はコミュニケーションの基本であり、特に仕事の場においては重要なポイントになります。現場の評価・信頼にも大きな影響を与えることになり、対外からの評価にも直結します。挨拶は、動きを止めて、目線を合わせて、心を込めて、相手に伝わるようにします。挨拶は動きが止まってから行うと効果的に受けられます。歩きながらの会釈は丁寧とは言いませんので使い方に気を付けて下さい。※特にお施主様や取引先、現場のご近所様等には注意してください。―14―