タイトル:職業人としての自覚と責任

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概要

職業人としての自覚と責任 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

4.社会人・職業人としてのマナー社会人(職業人)としてのマナーを守る事はスムーズな人間関係の構築に最低限必要な要件です。ここで、一般的に言われるマナーとは、「人と人との間に有効な人間関係を築く上で必要なもの」として位置づけています。ビジネスの中で「顧客や企業間の関わり」としてマナーを見ていくと、所属する企業の関係者の対応によって、その企業や商品に対するイメージに影響を及ぼし最終的に企業価値や商品価値を左右する事につながることが多々あります。私たちが所属する建築業における商品は、主に新築やリフォーム工事を行った住宅になります。しかし、実際には出来上がった住宅だけではなく、その工事過程の多くに係る「大工・職人」のとる行動は、常に一体としてみられます。ここで、一体としてみられる以上、その商品価値を定めるのは、住宅そのものの仕様・機能・性能・仕上がりがあらわす住宅としての「ハード部分」と、住宅のメンテナンスや補修、引き渡し以降の事業者の対応である「ソフト部分」の2つの要因が大きく関係します。住宅のメンテナンスや補修等のソフト部分に関しては、引き渡し以降の無形の対応によって左右されますが唯一、最初から目に見える(消費者が感じる)形で現れるのが施工を行っている現場作業者の「現場マナー」であり、消費者との折衝から施工へとつながる過程の中で、消費者やその周辺から大きく注目されています。その際、消費者が受ける印象(現場作業者のマナー)によって引き渡しの際のハード部分である住宅や引渡し以降の維持管理等の「ソフト部分」の対応や評価に大きな影響を与えるものとなります。このことから考えても分かるように、建築工事に係る現場作業者が対応する「マナー」は、「住宅」の商品価値を左右する大きな要因となることを理解し、全ての現場作業者が習得すべき基本的な作法であることを理解してください。ここでは、このマナーについて基本的なことから建築業として必須といえる現場マナーや、外部のお客様や関係者に関するビジネスマナーまで簡単に説明します。―13―