タイトル:職業人としての自覚と責任

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概要

職業人としての自覚と責任 の電子ブックです。一般社団法人JBN・全国工務店協会

3)仕事を自分のものにすること不明な点や疑問点は上司や先輩に質問し、自分が理解できるまで教えてもらいます。観察していて不思議に感じたことなど、分からないことを分からないままにしておかない癖をつけましょう。また、体験したことや観察したことを反省し、結果を検討して次の仕事に役立てるようにします。4)読む癖をつけること仕事を行う上では、施工計画書、手順書、仕様書、取扱説明書など、たくさんの書類があります。一度やったことある仕事だからこれらを読まないのではなく、再確認の上からも必ず目を通しましょう。また、仕事に関係する本などを見つけたら、読んで知識を豊かにしましょう。5)自分の性格を改善すること自分の弱点となっている性格を改善する努力をしてください。身近なできるところから始めて、広げていきます。性格は生まれつきなどと、逃げても仕事では何の得にはなりません。6)失敗を恐れずチャレンジする自分の苦手な事ややったことのない作業に対しては、手を付けたくない思いがありますが、誰にでも初めてがある訳で、絶えず安定した仕事だけをやっていては伸びません。少しでも仕事の範囲を広げて多くの経験を積むことが大切です。3-3当事者意識と問題意識仕事は通常、上司から命令を受け行いますが、これは言い換えればあなたに任された仕事です。ですからあなたはその仕事を行う「当事者だという意識」が必要です。この「当事者意識」とは自分が任せられ結果を出すことを求められているという意識で、仕事を行う「責任感」を持つことに他なりません。「内容に興味が持てない」「指示されたからやる」では、あなたに任された意味がありませんし、他の人が同じ仕事をやって、掛かった時間や成果の内容が変わらないなら、上司としてもあなたに仕事を任せた意味がありません。仕事に積極的に関わろうとしていると、上手くいかないときや失敗した時でも、「何とかしよう」「次はこうしよう」と意欲がわいてきます。また、意欲的に仕事に取り組む人には、周囲の先輩たちも手を差し伸べてくれます。「当事者意識」を持つためには、任された仕事が仕事の全体像の中でどの部分を担当しているかを把握している必要があります。他の人が後を引き継いだ時に、仕事全体として良い結果が生まれるように任された部分の仕事を行います。仕事を行う時は、仕事の行い方(手法)に「問題意識」を持つことが重要です。例えば、一番効率が良い仕事の手法だと思われていることも、慣れや経験で見過ごされていた部分を見直してみると改善点が見つかることもあります。「仕事の中で、簡略化や省略できる部分はないか」「作業方法が決まっておらず、毎回異なる手法で行われていないか」「一連の仕事の中で、いつも中断する部分や遅れる原因となる部分はないか」こうしたことに日ごろから「問題意識」を持って仕事に取組み、改善点を見つけることが重要です。こうした「当事者意識」や「問題意識」を持ち仕事に取組むことは、あなたが主体性を持って仕事に取組むことにつながります。主体性を持って仕事に取組むと、あなたにとっての仕事の成果と会社にとって―11―