タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編

ページ
7/264

このページは 長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 の電子ブックに掲載されている7ページ目の概要です。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると手動で開きます。

概要

長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN

?市場から受ける対応の強化従来、リフォームより新築需要の刈り取りを中心としていた大手ハウスメーカーやパワービルダーの多くが、リフォーム市場への対応の強化を宣言してその体制を着々と整えつつある。また、家電量販店などのリフォーム市場への参入も設備交換の提案から省エネ改修等の性能向上リフォームへと推移しつつある。地域の工務店は、注目度の高いハウスメーカーや地場大手との体制の比較や顧客との最初の接点がとりやすい家電量販店との比較を受けることになる。彼らは、ブランド名・価格・規模を背景とした提案を行い、「今、リフォームを考えている顧客」に向けた取り込みへの動きを強化していくだろう。これに対応するには、顧客との信頼関係の構築と常に顔が見える安心感が必要になる。この関係の構築には、時間と経費の積み上げが必要となってくる。また、その為の体制や対応の基準等の作成も必要になる。しかし、この積み上げによって消費者の信頼と信用を勝ち取る為にも、リフォーム産業を「顧客への新たな生活の場の提案を行うサービス業」として捉え継続してもらいたい。?住まい手の情報収集能力の広がりによる要求の高度化インターネットの浸透やスマートフォンなどの情報末端機器の発展によって住まい手の情報収集能力は格段とアップしている。2013年に住宅リフォーム推進協議会が、リフォーム工事の検討者に対して行った調査「インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する第8回調査報告書」では、リフォーム業者の情報の入手先で最も多いのは29.4%の「インターネット」からが、「いつも依頼している施工者」の約1.5倍となっている。ここで注意したいのは、インターネットを使って情報公開を行うという物ではなく、住まい手が行いたいと考えるリフォームに関する情報を入手している可能性が高い、という事である。特に優待制度や補助金等の情報まで、相手が知っている情報である前提での対応が必要となる。伝えないことが、不信感の原因となる事もある。また、住まい手が知っている情報を間違って理解していることもある。情報を正しく解説し、住まい手に対して必要な情報かどうかの判断を、共に行うことが必要となる。情報の入手に努め、活用できる情報として理解し、住まい手との間で情報の共有を行う。そこに「住まいのプロ」としてアドバイスを行い、住まい手の住環境の充実に貢献することが必要となってくる。?行政が期待する業界への期待リフォームを消費者の住まいに関する多様なニーズに対応するサービス業として捉え、地域とのつながりを活かした工務店ならではの多様なニーズへの対応を期待している。リフォーム市場の拡大に向けた取組みとして、1)エネルギーマネジメント(各種支援制度の改善、省エネルギー効果の見える化など)、2)安全・安心な住宅の提供(耐震性・耐久性を目的とした住宅関連サービス・住宅設備導入への支援)、3)高齢化・在宅医療への対応(リフォーム(住宅)における健康環境増進への取組み)が検討され実施されている。3