タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編

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概要

長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN

【1990?99年(平成2?11)(築15年以上)の木造住宅】概要サイディングサイディングは、塗装された強化セメント板で通常7年を超えると塗替えが必要とされているが最長で10年程度は持つ。メンテナンスがない状況場合、15年以上経過しているので、塗り替えか劣化が素地まで進んでいれば張り替えが必要。1994年から、旧公庫仕様に、ガルタイトが追加される。1998年から、JIS規格に、ガルバリウム鋼板が制定される。モルタル吹き付け仕上げのリシンや吹き付けタイルの仕上げは、通常7年~10年程度は持つ。10年以内にメンテナンスが無い場合はモルタル層の劣化に注意する。モルタルの耐用年数は15~30年とされる。角砂糖のように崩れるような剥落などモルタル層の劣化が生じている場合は、下地改修を含む左官塗替えを検討する。検査のポイント□下地・仕上材の仕様、経年劣化の程度※矩計図/仕様書/聞き取りを基に、可能な範囲で劣化状態を現況調査改善方法□塗膜の劣化(チョーキングの発生等)→塗替え□サイディング基材の劣化(ふくれ・腐食・孔あき等)→張替え□モルタル層の劣化→モルタル塗替え注意点築後15年以上経過しているので、これまで、メンテナンスが行われていなければ、再塗装もしくはやり替えが必要な時期に来ている。※現在も、モルタル外壁の下地に部分補強用の平ラスや19 mm未満のステープルを用いている場合が多い。付着力が低く剥落が生じやすい下地の可能性に注意する。※モルタルにクラックが入っている場合は、構造に起因するクラックかどうかを確認し、構造に起因していない場合は、補修を行う。※2004年まで石綿含有建材が製造されており、処分方法に注意する。【2000年~(平成12年~)(築10年程度)の木造住宅】概要サイディング基材の劣化には至っていないと考えられる。築10年以上でチョーキング等の劣化が著しい場合は塗替えを検討する。モルタル下地までの劣化には至っていないと考えられる。築10年以上で劣化が著しい場合は塗替えを検討する検査のポイント□下地・仕上材の仕様、経年劣化の程度※矩計図/仕様書/聞き取りを基に、可能な範囲で劣化状態を現況調査改善方法□塗膜の劣化(チョーキングの発生等)→塗替え□モルタル層の劣化→モルタル塗替え注意点築10年超の住宅は、最初のメンテナンスを検討する時期に来ている。※現在も、モルタル外壁の下地に部分補強用の平ラスや19 mm未満のステープルを用いている場合が多い。付着力が低く剥落が生じやすい下地の可能性に注意する。※モルタルにクラックが入っている場合は、構造に起因するクラックかどうかを確認し、構造に起因していない場合は、補修を行う。※2004年まで石綿含有建材が製造されており、処分方法に注意する。29