タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編

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概要

長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN

備考3(漆喰塗の施工)仕上げの塗替えの場合、既存の仕上げを壁コソゲし、「中塗り」以降の工程となる。下地からやり直す場合は、「墨出し」からの工程となる。塗厚特記がなければ、壁は15 mm、天井は12 mmを標準とする。柱ちりの目安:4寸角以下の場合、柱幅の1/4がちりの見出し寸法墨出し・柱幅が大きい場合、貫上から上塗りまでの寸法を2 cmとして決める。下地処理塗り下地の不陸を直し、平滑面を粗面な状態にする。汚れや不純物などの除去や保水性の調整を行う。付け送り下地にへこみや小穴がある場合、材料を塗りつけて下塗りに対する下地の平面度を修正する。(底埋め)1.結合材の割合が富調合の材料を用いる。2.下地面に十分にすりこみ、ひび割れが生じた場合は補修する。下塗り*13.水引き具合をみて、くし目やほうき目を入れる。4.下塗りの養生期間は2週間以上が望ましい。下塗りから10日以上置き、塗厚が12 mm以上の時、あるいはむらが著しい時は、むら直しを行う。むら直し1.下地にへこみや小穴がある場合、材料を塗りつけて中塗りに対する下地の平面度を修正する。付け送り2.収縮を考慮し、壁の真ん中や柱から6~10 cmの部分に、中塗り材より、やや粘く、硬く粗い材料を塗る。3.10日以上置き、この間にひび割れが発生したら、補修後さらに10日以上置く。1.ちり際の接着をよくし、ちりすきを防ぎ、塗り厚の基準とするため、中塗りに先だち、すみ、かど、ちり回施工りは定規塗りを行う。2.壁の出隅の部分の補強と塗り厚の基準とするため、ちりにならって定規を張りつけて側面を断面が三角形にちり廻り塗なるようにチリ土(聚楽土、または聚楽土と中塗土に、同量の砂、すさを混ぜたもの)を塗る。り/角測り※1上級の仕事の場合、布連やひげこを打ち、塗り幅4.5 mm(1.5寸)程度でちり墨から3 mmほど間隔をあけて、断面が三角形になるようにチリ土を塗る。※2補強のために寒冷紗を伏せこんだり、正確な角を作るため和紙を擦り込むこともある。1.下塗りより貧調合の材料を用いる。中塗り(注6)2.不陸やこてむらが生じないよう塗る。※1亀裂防止に寒冷紗などを塗り込むと効果的である。材料によって、中塗りの硬化1~2日後に施工するものと、7日~10日放置するものがある。1.中塗りより貧調合の材料を用いる。(砂を用いない)上塗り(注7)2.下付け、上付けの2回に分けて塗る。十分乾燥してから塗る場合は適度に水浸しする。3.ちり廻りは、ちり墨に合わせ、養生テープをはり、仕上がり後ちりぼうきで汚れを落とす。養生直射日光や風による急激な乾燥を避けるため、シートによる養生や噴霧器により定期的に散水する。注6セメントモルタルの下塗りまたは中塗りまでを下地とし漆喰仕上げとする場合、モルタルの施工は、●外壁「1-10~2-1モルタルの塗替え」を参照。石膏プラスターを下地とし漆喰仕上げとする場合、「備考1」を参照。(主な仕上げ)色土にすさを混ぜる「土もの仕上げ」、「漆喰仕上げ」、色土に消石灰とすさを混ぜた「大津仕上げ」等の左官材料があり、「撫でる」「押さえる」「磨く」「荒す」仕上げがある。色土引き摺り色土+藁すさ+砂+のり内装荒し物珪藻土掻落とし珪藻土+骨材内外装セメントモルタル刷毛引きセメント+砂+化学のり外装土佐漆喰磨き土佐漆喰内外装磨きイタリア磨き既調合材料内装本漆喰磨き消石灰+紙すさ+角又のり内外装漆喰押え既調合漆喰+色粉+のり内外装押え物ドロマイトプラスター押えドロマイトプラスター+砂+麻すさ+パーム内装撫で物203