タイトル:長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編

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概要

長期優良住宅化リフォームのためのリフォーム工事の部位別施工指針 工事の流れと注意点編 平成26年 一般社団法人JBN

備考22土壁の補修と塗替えの目安、補修の例メッシュ状の材料(麻布・寒冷紗・和紙)を張りつけ、上塗りする。・上記の補修で亀裂が深い場合はUカット(Vカット)をし、亀裂をシールする。亀裂・上記の補修で簡易な亀裂の補修は、既存の上塗りと同じ材料をひび割れに充てんし、霧吹きに仕上げ材料からすさを抜いたものを入れ、色合わせする。傷・部分的な傷跡を小さな鏝で直した後、スポンジ・棕櫚箒・和紙等で目荒しをし、亀裂補修と同様に霧吹きで色合わせ補修色むらする。漆喰表面のカビに適用する。・白カビ:友禅などで使う柔らかい刷毛で拭き取る。カビ・黒カビ:刷毛で拭き取ったあと、傷補修と同様に霧吹きで色合わせする。・その他:市販のカビとり洗剤を塗布し、専用撥水剤を施工する。・全体的な色むらが生じている場合は塗替える。変色塗替えシュウ酸・希塩酸・過酸化水素水を使いシミ抜きの要領で、中和・漂白する工法もある。汚れ・カビ漆喰内部まで汚れやカビが達している場合は塗替える。3漆喰塗り現消石灰(注2)JIS A 6902(左官用消石灰)に適合するもの又はこれと同等以上の性能を有するものとする。場砂は、有害量の鉄分、塩分、泥土、塵芥及び有機物を含まない良質なものとする。練り水は、有害量の鉄分、塩分、硫黄分及び有機不純物などを含まない清浄なものとする。砂、水及びす漆すさは次のとおりとする。喰さの・上浜すさ、白毛すさの類とし、強じんで雑物のない乾燥十分なもの材・長さは、150 mm内外に切ったもの料のり角又の類、又は化学のりとする。顔料耐アルカリ性の無機質、強い直射日光に対して著しく変色せず、金物を錆させないものとする。各種土佐漆喰塩焼き石灰に発酵させた藁スサを水練し、数か月熟成させたもの。のりを含まない。漆石灰モルタ西洋漆喰とも呼ばれる。主にヨーロッパの建築に用いられる。生石灰クリーム(注3)に砂、水を加えて練喰ルったもの。砂の色より、グレーからクリーム色である。既調消石灰・のり・微骨材・すさ等を混ぜており粉末状、練済みのものがある。合既調合漆喰中塗りや上塗りの別、合成樹脂を練混ぜたものもあり、性能及び施工方法は、メーカーの仕様による。練り漆喰置きの期間や水かかりの有無によって、のりを追加する。その他(注4)生石灰クリーム等、石灰系の塗装材は、メーカーの仕様による。注2消石灰:生石灰に少量の霧状の水を加えて消化反応させた粉状のもの。注3生石灰クリーム:湿式消石灰。生石灰に大量の水を加えてスラリー化させたもの。注4漆喰塗は既調合漆喰製品の使用が一般的であるが、従来の現場練りの調合に近い製品から塗装材に近い製品まで様々ある。ここでは、JASS15左官工事の工程、及び適応する下地に準じる材料を漆喰としている。(適応する下地)下地の種類外壁・漆喰塗り内壁・漆喰塗り現場打ちコンクリート○○PC部材○○コンクリートブロック及びレンガ○○ALCパネル○○鋼製金網及びラスシート△:要下地処理△:要下地処理木毛・木片セメント板△:要下地処理△:要下地処理セメントモルタル塗り○:中塗り又は下塗りを下地とする○:中塗り又は下塗りを下地とする小舞△:要下地処理×小舞土壁塗り○:中塗り又は下塗りを下地とする○:中塗り又は下塗りを下地とする木ずり○○石膏ラスボード-×(注5)石膏プラスター-△:シーラーを掛け漆喰の上塗りのみ注5建築学会の仕様書では、石灰のアルカリにより石膏ボードの紙が剥離する原因となるため不可となっている。ただし、メーカーより、せっこうプラスターをボードに3~5mm塗布し、水性エマルションのプライマーを塗布し漆喰を施工する方法等のアルカリの侵入を防ぐサイジング方法が示されている。202