タイトル:リフォーム工事における見積書作成の考え方と施工手順

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概要

リフォーム工事における見積書作成の考え方と施工手順 平成26年 一般社団法人JBN

第3章4工事範囲別、部位別の見積書を作成する場合、重複する工事項目を仕分けして説明出来る状態にしておく顧客に理解しやすいように、部屋別等の工事箇所別の見積書を作成される場合があります。この際の注意点として、「その箇所の工事を断念しても、他の箇所の工事にも必要な工事で、対象となる箇所の工事費全体を値引くことが出来ない。」事です。これも事前に、重複する対象工事を抜き出してその工事を断念しても実施する必要が有る工事として、見積提出時の説明が必要です。表記方法としては、対象工事の金額を関係する部位数で均等に割って配分する方法や、完全にその部分だけ必要な別工事として表記し、分離している意味を顧客に説明する場合があります。この表記には、工事規模、予算、箇所数等によって変わってきますので検討下さい。5諸経費が工事総額からの係数の場合、金額変更に応じて変更する各諸経費を一定価格で設定せず、総額の○%としている場合、変更漏れが内容に注意しましょう。指摘を受けてから変更するのは避けたいものです。ここで重要なのは、価格算出の根拠を明確にすることで目標価格に近付けるために「変更が可能な部分」と「変更できない部分」を明確に分ける事です。この中で、住まい手が受け入れることが出来る範囲を推測又は交渉して、最終的に見積書として作成することになります。この作業は、積み上げ式の見積書作成でも同様となります。-38-